フューチャーセッション開催
- 林伸彦
- 2015年4月11日
- 読了時間: 3分
「誰もが健康で過ごしやすいまちをつくるには」
というテーマでフューチャーセッションを行いました。
開催日時:2015年3月29日
開催場所:日本財団ビル
主催:杉本綾弓(spoon)、林伸彦
進行:有福英幸(Future sessions Inc.)
フューチャーセッションとは、複雑な社会的問題を解決するために、
企業・行政・NPOなどの垣根を越えて会話をすることで、問題点を
明らかにしたり、解決策を見出したりするための場です。

テーマは「障がい」
企画の杉本綾弓さんは女性の立場から、将来ご自身の子が障がいを持つかもしれないという不安を
抱えて生活していることを、お話しくださりました。産婦人科医としての立場、また胎児医療の
必要性を感じている立場から、現状の社会の抱える問題について問題提起させていただきました。
・だれもが障がい児を生む可能性があること
・障がいなく暮らしていても、事故や病気などをきっかけに障がいをもちうること
・そもそもみな何らかの障がいをもっていること
➡︎ だからこそ障がいを絶やしたり隠したりするのではなく、それぞれの弱い部分を自覚し互いに
支え合い、障がいとともに生きられる社会を目指したいとお話し致しました。
・胎児期なら救える命、軽減できる障がいがあること
・欧米での胎児治療の例、国内で認知度が低い理由
・胎児を救おうと胎児診断しようとしても、結果として中絶が増えうること
についても疑問を呈し、意見交換を致しました。
その後、「だれもが障がいを感じず、過ごしやすいまちづくり」について話し合いました。
そもそも知らないことが多すぎる。
患者も医者も知ることが大切。
医療者はもちろんのこと、患者も情報発信する必要がある。
もっと心にゆとりを。多様性を知り認め合うことが大事。
などなどたくさんの意見があがりました。
共感するだけでは社会は変わらない。なにかアクションを起こす。それが今回の目標でした。
グループ毎に、事業プランを発表し合いました。閉会のあと、自然と気の合う人同士で会話が
盛り上がり、互いの抱える問題などについて議論している姿がありました。会の解散後も、
病気に関するブログの拡散など、すぐにできることから行われています。
具体的な活動に向けて動き出したグループもあります。

日頃医療者同士で会話していると、「僕らのやっている医療は正しい方向に向かっているのか?」という疑問にぶつかります。10年後20年後を見据えたとき、目指すべき医療の方向性を間違えない
ためにも、医療者だけで話合うのは危険だと思っています。
今回、自らが障がいを抱える方、病気や障がいを抱える家族を持つ方、これから子供を生む方など、あらゆる立場の方と議論できてとても貴重な機会になりました。
企画してくださった杉本さん、有福さん、共感して場所をマネージメントしてくださった森さん、
その他のスタッフの皆さん、参加者の皆さんに感謝致します。
ご参加くださった方の中で一人でも多くの方が、なにか新しいことを感じ、なにか新たな行動に結びついたら幸いです。



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